いまさらハプスブルク展の感想

1/26(日)、最終日のハプスブルク展に行って来ました。

もう終わっちゃった企画展の話題もどうかと思いますが、面白かったので感想書きます。

本で親しんだハプスブルク家の有名人達の肖像画を見るのが目的でしたが、行った甲斐がありました!

 

 

14時過ぎごろに到着したのですが、チケット売り場が長蛇の列!!

もっと早く来るべきだったかと後悔しましたが、並んでみると30分程度で無事にチケット購入。

館内も混雑してたが何とか一通り見れましたので一安心。

 

チケット購入待ちで近くのおばちゃんが言うことにゃ、

若冲展はチケットで6時間待ちだったわ!」とのこと。

いや、そこまでじゃなくて良かった。

 

閑話休題

 

記憶に残っているのは月並みですがマルガリータとマリーアントワネットの肖像画

 

マルガリータは有名なベラスケスの一枚の他に、同じ構図、ポーズで何枚も絵があるのが印象的でした。

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※かわいい。

 

個人的には大人になってからの下の絵も好きです。旦那とセットで楽しそうだし仲良さそうだし。

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最初のドレスの絵も、未来の夫たる左のレオポルド1世に対し、近況報告のために書かれたとか。

レオポルド1世は結婚するまでの間定期的に肖像画が送られていたようで、

現代に例えると夏休みに毎年届く親戚の子供の写真が近いかもしれない。

 

マルガリータは21歳で若くしてこの世を去ってしまったそうですが、短い夫婦生活は円満だったとか。良かった良かった。


マリアントワネット本人は余りタイプではなく刺さらなかったのですが、(失礼)

ドレスの書き方に感動。透明感というか、質感と軽そうな感じがすごい!!(語彙力低!)

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※感動したドレスの部分をお楽しみください。

 

ただ一番見れて嬉しかったのは、最後に展示された「最後の皇帝」フランツヨーゼフ1世とその妻、シシーの肖像画でした。

この2枚を見れただけで、他のすべての絵の鑑賞よりも価値が有ったように感じてます。

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※年の差カップルではない。左は1916年(86歳)、右は1858年(21歳位?)の肖像画

 

 

まだ詳しく調べられてませんが、この二人こそがハプスブルクの人間の中でも魅力を感じる人物だからです。

 

特にフランツヨーゼフ1世。

 

19世紀以降の時代の潮流に逆行した他民族・専制君主国家をその時代錯誤を認識しながらも半世紀以上に渡り支えぬいた、自称して「旧時代の最後の君主」。

 

妻の暗殺や息子の自殺などの身内の不幸にも見舞われながらも君主としての務めを立派に勤め続けた姿勢は臣民からも敬愛され、

今でも旧帝国領内には彼の肖像画銅像が飾られ、彼の顔入りのミネラルウォーターなどの商品も売られているという。。。

 

シシー(本名はエリザベト。シシーは愛称)そんなフランツヨーゼフ1世の奥さん。

勉強不足でこの場では簡潔に書き表せないのですが、

その複雑な性格と数寄な生涯は魅力的なようで舞台をはじめ様々な作品の題材として取り上げられています。

 

 

 

企画展も終わってしまったハプスブルク展ですが、ハプスブルクに興味を持った人にはこれらの本がおすすめです!

 

ハプスブルク帝国

 出版社:講談社

 著者 :岩崎周一

ハプスブルク家のルーツから帝国の崩壊、その後まで

 ハプスブルクの通史を手頃に学べる一冊

 

・図説 ハプスブルク帝国(ふくろうの本/世界の歴史)

 出版社:河出書房

 著者 :加藤雅彦

 →ハプスブルクの歴史を多彩なビジュアル画像を交えながら。

 記述は岩崎氏の『ハプスブルク帝国』に比べも淡々と事実を並列したような記述で

 眠くなる時もあるが、圧倒的なビジュアル情報が魅力的。

 

ハプスブルク家 「美の遺産」

 編集 :家庭画報特別編集

ハプスブルク展で展示された作品をはじめ、ハプスブルクに関連する美術品を堪能できます!